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壁掛けテレビの仕上がりに大きな影響を与える配線処理
「壁掛けテレビにしたいけど、配線のうまい隠し方がわからない・・・。」
「せっかくテレビを壁掛けしたのに、配線がダランと垂れ下がっていて残念・・・。」
そんな質問や感想をよくいただきます。
壁掛けテレビは間違いなくスタイリッシュでカッコイイのですが、その完成度・満足度は、配線の処理方法によって大きく左右されます。
今回は、大満足の壁掛けテレビを実現していただくために、壁掛けテレビを導入するにあたっての、配線の処理方法・ポイント・注意点などについて説明します。
満足度に大きな影響が!壁掛けテレビの配線どうしてますか?
こだわり抜いたリビングにスタイリッシュな壁掛けテレビ。
これだけ聞くと、ほとんどの人がオシャレなインテリアだと感じると思います。
ですが、よーく見るとテレビの下にはむき出しの配線が・・・。
これでは、せっかくの壁掛けテレビが【ちょっとオシイ】感じになってしまいます。
テレビは金属的で無機質なことから、インテリアのテイストによっては単体でも浮いてしまうことがあります。
さらに、テレビ台もインテリアの雰囲気に合わせたものを選ばなくてはなりません。
いざインテリアにこだわり始めると、意外とテレビが邪魔になってしまうことが多々あります。
しかし、壁に張り付いているような仕上がりの壁掛けテレビであればテレビ台が不要になりインテリアの雰囲気を壊すことなく、かつインパクトのあるテレビ設置を可能にします。
テレビを壁掛けにして配線をしっかり隠すことで、インテリアをオシャレに仕上げましょう!
さぁ実践!配線隠しの方法とは
ここでの配線隠しとは、壁掛けテレビの下にダランと垂れ下がる配線を「見えなくする」「目立たなくする」「キレイにまとめる」ことをいいます。
配線隠しの方法により「必要な費用」「必要なDIYスキル」「仕上がりの満足度」など様々です。
それぞれの状況にあった方法で配線隠しにチャレンジしてください。
テレビ裏にコンセント、アンテナ端子を設置
壁掛けするテレビの裏に、あらかじめコンセント・アンテナ端子を設置しておく方法です。
・これから家を新築する方
・リフォームする方
は、設計段階からコンセントの場所を決めることができるので最適な方法です。
壁掛けテレビをお考えならば、ぜひテレビ裏にコンセントを設置するようにしましょう。
新築・リフォーム以外の方でも、もちろん後からコンセントを増設することが可能です。
設置する場所や壁の状況にもよりますが5,000円~増設可能な業者さんも存在します。
壁裏に配線を隠蔽
壁を開口し壁裏に線を通す方法です。
なるべく配線を見せたくない方にオススメです。
まずテレビに隠れて見えない箇所と、そこからまっすぐ下りた箇所を開口します。
上の開口部から壁裏に線を通し、そのまま下ろしていきます。
下の開口部から下りてきた線が見えたら引っ張り出します。
これで一番目立つ部分は壁裏に隠蔽できます。
ただし、壁裏隠蔽もカンペキではありません。
壁裏には縦に柱が立っているため、柱がジャマをして横方向には線を通すことはできません。
壁裏に隠蔽できるのはあくまでも縦方向のみとなります。
配線を横方向に通したい場合は壁の表側にださなくてはいけません。
この場合は、モールを使用して極力配線を目立たなくします。
壁に穴をあける必要があるため、賃貸住宅にお住まいの方は退去時に修繕費がかかってしまう可能性があり、なかなか難しい方法かもしれません。
持ち家の方であれば、壁への穴あけもご自身の意思で可能ですので有効な方法です。
配線モールを使う
配線をモールに収納する方法です。
配線隠しとしては、もっとも一般的な方法です。
モールはホームセンターでも取り扱いがありますし、なにより設置がカンタンです。
壁に貼る形になりますので、大きな穴をあける必要もありません。
配線モールには様々な種類がありますが、まず気をつけたいのは色です。
目立たせないために、なるべく壁と同色なものを選びましょう。
中には壁紙クロスが貼られたモールも存在します。
モールに収納できるコードの本数にも気を配りましょう。
細ければ目立ちにくいですが収納本数が少なく、太ければたくさん収納できますが目立ちやすくなります。
モールの太さも様々ですので、使用する配線の本数に合わせて最適なものを選びましょう。
また、壁への固定方法も
・ねじ止め
・両面テープ止め
・ホチキス止め
があります。
ねじ止めは、しっかりとまりますが、撤去時にネジ穴が残ってしまいます。
両面テープは、カンタンに取り付けられますが、粘着力が強すぎると壁のクロスごとはがれてしまうことがあります。
そこでオススメなのがホチキス止めです。
ホチキスを刺して壁に固定するので、撤去後も壁のキズがほとんど目立たず、しかも設置も取り外しもカンタンです。
ケーブルソックを使う
その名のごとく、ケーブルに履かせる靴下のようなものです。
シンプルでカンタンなのがメリットですが、長い距離を隠そうとすると目立ってしまいます。
逆に、壁掛けテレビの下に台を置くなど数十センチを隠すだけでよいのであれば、ケーブルソックでも十分な効果を発揮します。
実は重要!コンセントの位置も要チェック!
配線をキレイに隠すためには、コンセントの位置が重要です。
壁掛けテレビからコンセントが遠いほど、隠さなくてはいけない距離が増えますのでその分手間がかかります。
テレビを壁掛けしたい位置とコンセントの位置を確認し、配線を隠す距離とかかる手間に応じて、最適な方法を選んでください。
注意!電源コードの取り扱いについて
電源コードの隠蔽について注意点があります。
今回紹介した、コンセント口の増設はもちろんなのですが、
・電源コードを壁裏に通す
・電源コードをモールに収める
ことは電気工事士さんが行うべき仕事です。
電源コードの隠蔽はプロにお願いしましょう。
これで配線はOK!さぁ壁掛けテレビにチャレンジ!
満足度の高い壁掛けテレビに仕上げるには、配線が重要なことがおわかりいただけたかと思います。
・住宅をこれから設計する方
・リフォームする方
・建売り住宅やマンションに住む方
・賃貸住宅に住む方
など、壁掛けテレビにしたいと思うタイミングは様々です。
設計段階から壁掛けテレビを考えられるのは有利ではありますが、後からでもしっかりとポイントを抑えれば素敵な壁掛けテレビを実現することができます。
ぜひ壁掛けテレビにチャレンジしてみてください!