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理想の場所にテレビを壁掛けするために壁を補強しましょう!
テレビを壁掛けするには、壁掛け用の金具が必要です。
では、その壁掛け金具をどうやって壁に取り付けるか・・・?
ほとんどの金具はネジを壁に打ち込んで固定します。
※一部、ホッチキス止めの壁美人など例外もあります。
テレビを壁掛けしたい場所に金具をしっかりネジ止めできれば何も問題ありません。
しかし、ほとんどのケースでそう都合よくいかないのが実情なのです・・・。
日本の住宅は・・・ほとんどが石膏ボード!
「家の壁の材質はなに?」と聞かれて、即答できる人はほとんどいないと思います。
家を建てたり、マンションを購入したりする事でもなければ、
普段の生活で壁の材質を意識することがないので、答えられないのが普通の事だと思います。
普段は意識すらされていない壁の材質ですが、テレビを壁掛けしようとした時は超重要項目となります。
現在の住宅事情から考えると、持ち家にしろ、マンションにしろ、賃貸にしろ、ほぼ「石膏ボード壁」であると考えてよいでしょう。
それくらい石膏ボードが当たり前のように使われていると言えます。
重要ポイント!テレビ壁掛け設置における、石膏ボードの弱点・・・
ほとんどの住宅に使われている石膏ボードですが、ねじを打ち込もうとすると、ちょっぴり都合が悪いんです・・・。
何が都合が悪いかというと・・・
非常に残念なのですが「石膏ボードにはネジが効かない」んです(泣)
石膏ボードにねじ止めした場合、テレビの重量を支えるには強度が足りず安全とは言えません。
写真のように、少し負荷をかけただけでズボッと抜け落ちてしまいます。
テレビを壁掛けしようと思ったら「まずは壁が石膏ボードかどうか判断!」
このような理由から、テレビを壁掛けしようと思ったら、
まずは石膏ボードか?それ以外の壁か?を切り分けることが重要です。
壁の材質がわかってしまえば、その壁にあったねじ止めをすることで安全にテレビの壁掛けが可能です。
ここでは、まず始めにやるべき事「石膏ボードの見分け方」をお伝えします。
石膏ボードの見分け方①「壁にピンを刺してみよう!」
まずピン・画鋲などを用意します。
壁の目立たない場所に刺してみます。
サクッと簡単にピンが刺さり、かつ引き抜いた針の先に白い粉がついていれば石膏ボード壁で確定です。
石膏ボードの見分け方②「コンセント口を外してみよう!」
ピンをさしただけでは不安だ・・・という方は、コンセント口を外してみましょう。
コンセント口は、壁をくり抜いて作っているので、壁の断面を直接見ることができます。
※感電しないようにブレーカーはOFFにしてから作業してください。
石膏ボードの見分け方③「クロスを剥がしてみよう!」
壁にコンセント口はない!という方は、思い切って壁紙を剥がしてみましょう。
道具をしっかりと用意すれば、クロスを剥がしてもキレイに元に戻りますよ。
クロスの剥がし方・直し方は以下の記事で詳しく解説しています。
石膏ボードの見分け方 番外編「硬質石膏ボードについて」
同じ石膏ボードでも硬質石膏ボードというものがあります。
これは普通の石膏ボードと比べて超硬いです!なので、針がサクッと刺さりません。
イメージでいうと、針の先っぽが曲がってしまうくらいグリグリ押し込んで、やっと先端だけちょっと刺さるくらいです。
・針がサクッとささって白い粉がつく → 普通石膏ボード
・力をかなり加えて針が刺さり白い粉がつかない → 合板
・力をかなり加えてやっと先端が少しだけ刺さる → 硬質石膏ボード
・針がまったくささらない → コンクリート
くらいのイメージでよいかと思います。
針を刺すだけでは心配な方は、
見分け方②「コンセント口を外してみよう」
見分け方③「クロスを剥がしてみよう」
を実施してください。
よくある認識違い・・・石膏ボードだと壁掛けできない?いいえ、そんなことはありません!
前置きが長くなりましたが、ここまで説明してきたとおり、石膏ボードにはネジが効きません。
だからと言ってテレビ壁掛けをあきらめなくてはいけないのか?と言うと・・・、そんなことはありません!
石膏ボードにはネジが効きませんが、その石膏ボードを支えている壁裏の柱にネジを打てば、ネジがしっかり効くのです。
でもちょっと待って!そう都合よく柱がありますか?
なあんだ!じゃあ石膏ボードでも問題ないじゃん!
そう思った方、ちょっとお待ちください!
いよいよここからが本題です!
「テレビを壁掛けしたいその位置に、都合よく柱がありますか?」
ということなんです・・・。
都合よく柱があればラッキー!そのままねじ止めでOKです。
でも、そうじゃない場合は「壁の補強」が必要になります。
壁の補強っていっても難しいよね・・・?
そうは言っても壁の補強なんて自分でできるの?
そう思う方がほとんどだと思います。
壁の補強方法にもいろいろありますが、簡易的な補強であればDIYでも充分可能です!
これならDIYでもOK!簡易的な壁補強のやり方
まずはイメージをつかんでいただくために、簡易的な壁補強のステップをご紹介します。
①ネジが効く柱を見つける
②補強用の板を用意する
③板を柱にねじ止めする
順をおって説明していきますね。
ネジが効く柱を見つけましょう!
壁裏センサーや、下地探しどこ太を使って壁裏にある柱を見つけましょう!
補強用の板を用意しましょう
合板にはコンパネ・ベニアなど様々な種類がありますが、構造用合板を使うことをオススメします。
※構造用合板はホームセンターで普通に取り扱いがあります。
厚さについては、最低でも12mmは欲しいところです。
大型テレビを壁掛けする場合や、画面が前にせり出すアーム式の壁掛け金具を使用する場合は、15mm、18mmと厚ければ厚いほど安心です。
板のサイズですが、柱間の距離、壁掛け金具の大きさ、テレビの大きさを考慮してカットしてもらいましょう。
※ホームセンターならカットもしてもらえて便利です。
補強板を柱にねじ止めします
用意した合板を柱にねじ止めしていきます。
柱にしっかり固定されている合板に対して壁掛け金具をねじ止めします。
これで本来取り付けたかった位置に壁掛け金具をねじ止めすることができます。
最後に
いかがでしたでしょうか?
これならDIYでもチャレンジできそうじゃないですか?
もし難しそうと感じたら、ホッチキス止めの壁美人をご検討くださいね!
費用はかかってしまいますが、安全・確実なプロの設置業者のご紹介も可能ですよ。
無理せず、楽しく安全に壁掛けテレビをお楽しみください!