投稿日: カテゴリー 壁掛けテレビお役立ち情報

初心者向け壁掛けテレビ完全ガイド①

賃貸でも壁掛けできる?壁掛けテレビ設置前に確認&注意すべきこと

壁掛けテレビを検討する際にまず気になるのが「賃貸でも壁掛けしていいの?」ではないでしょうか。

僕の経験上、多くの方は賃貸住宅では壁掛けNGという認識を持っています・・・。
でもちょっとお待ちください!
ポイントさえしっかり押さえれば、実は賃貸でも壁掛けできるんです。

ここでは賃貸住宅住まいを想定した確認事項・注意点などを紹介します。
※もちろん持ち家の方の参考にもなりますのでぜひご覧ください。

壁掛け対応テレビかチェック!

持ち家・賃貸に関わらず、テレビの壁掛けを検討する全ての方にご確認いただきたい最重要項目です。

お手持ちのテレビ、あるいはこれから購入・買い替え予定のテレビが、壁掛けできるかどうかをまず確認しましょう。

「テレビ壁掛けショップ本店」では、メーカー・インチ・型番を選択するだけで簡単に壁掛けの可否を確認できるフォームを用意しているので、ぜひご活用ください。

テレビの壁掛け対応をチェックする方はこちら

壁にネジ穴をあけても良い?住宅別の注意点を解説!

お手持ちのテレビは壁掛けできることを確認しましたか?

次はお住まいの住宅種別ごとに、壁掛け設置のポイント・注意点について説明します。
まずは、通常の壁掛け設置方法(壁へのネジ止め)を想定した説明となります。

持ち家(戸建て)の場合

持ち家で戸建ての場合は、建物全体がご自身の所有物ですので、ご自身が許せば自由に壁掛けテレビ設置用のネジ穴をあけることができます。
壁掛けするのに誰かの許可が必要ということがないため、ご自身の判断で壁掛け可能です。

とは言え、壁にキズをつけるのはちょっと・・・という場合は、この後に紹介する「壁にネジ穴をあけないタイプ」の金具を利用しましょう。

持ち家(集合住宅)の場合

持ち家でもマンションなどの集合住宅の場合は、自由にネジ穴をあけても良い壁と事前に許可が必要な壁があるので注意しましょう。

戸建てと異なり、集合住宅には自分自身の所有物である「専有部」と、居住者全員で共有する「共有部」があります。

室内にあるご自身の部屋と部屋を仕切る壁(間仕切り壁)は「専有部」の壁なので、自由に壁掛けテレビ設置用のネジ穴をあけることが可能です。

しかし、外壁に面する壁や、お隣との境になる壁(戸境壁)は「共有部」なので、ネジ穴をあけるにはマンション管理組合などから事前に工事の許可を取る必要があります。

賃貸住宅の場合

賃貸住宅の場合、住宅の所有者は大家さんです。

基本的な考え方として、退去時に借りたときと同じ状態に戻す(原状回復する)必要があるので、壁に壁掛けテレビ設置用のネジ穴をあけてしまうと、退去時にクロスやその下の壁材の修繕費を請求される可能性があります。

そのため、壁掛けテレビを設置する場合には、壁にキズがつきにくいネジ穴をあけないタイプの金具を利用するのがベターです。

どうしても壁掛けテレビ設置用のネジ穴をあけたい場合は、契約内容を確認し、事前に大家さんや管理会社に相談するのがおすすめです。
事前相談をしておくことで、退去時トラブルのリスクを減らすことができます。

借りているのが分譲賃貸住宅で、「共有部」の壁にネジ穴をあけたい場合は、持ち家の集合住宅の場合と同様、マンションの管理組合などへ事前に工事の許可取りが必要になります。
大家さんへ相談の上、許可を取るのを忘れずに。

賃貸住宅退去時の修繕費についての考え方やは、以下の記事で詳しく紹介していますので、そちらをチェックしてください。

壁掛けテレビの悩みをすべて解決!これで安心!

2023.02.21

賃貸でも大丈夫!壁に穴をあけない壁掛けテレビの金具

ここからは、壁にキズがつきにくいネジ穴をあけないタイプの金具をご紹介していきます。
賃貸住宅の方や持ち家でも壁にキズをつけたく無い方は、このタイプの金具を利用されるのがおすすめです。

TVセッター壁美人

「TVセッター壁美人」は、壁にホッチキスで止めるタイプのテレビ壁掛け金具です。
この金具は、石膏ボードの壁にのみ取り付けが可能です。

ホチキスを使って壁に固定するので、画鋲やプッシュピンよりもホチキス針を抜いた時の穴が小さく、クロスの柄との相性次第では、穴があいていることすらわからない場合もあります。

国が定めた「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、画鋲やプッシュピンのようなものであいた壁の小さい穴の場合は、借主には修繕費の負担がないのが通常ですが、壁に打つホチキスの数が多いため通常使用とは言えない可能性があります。

ホチキスであいた壁の穴については明確な記述がなく、過去の判例もないため、必ずしも修繕費が必要ないとは言い切れませんが、ネジ穴をあけるよりはかなりリスクが少ない方法です。

また、石膏ボードにネジ止めをする場合は、壁裏に柱や間柱がある場所に設置をするか、そうでなければ壁を補強する必要があるのですが、「TVセッター壁美人」は石膏ボードであればどこにでも壁掛けテレビを設置可能です。

ネジ止めの金具をDIYで設置する場合と比べると、とても簡単に設置することができるので、DIY初心者の方にもおすすめです。

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TVタワースタンド

「TVタワースタンド」は、テレビを限りなく壁に寄せて設置することができる”壁寄せテレビ台”です。
テレビを置くのではなく掛けるタイプの新しいテレビ台で、壁掛けテレビのメリットを最大限実現することができます。
賃貸住宅にはもちろん、持ち家でも窓が多くて壁掛けテレビを設置するのにちょうどいい壁がない場合などにおすすめです。

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TVセッタージュネス

「TVセッタージュネス」も厳密には壁掛けテレビではなく、壁掛け”風”テレビ金具です。天井と床の間につっぱり棒を立て、その棒にテレビを固定します。

もちろん壁には一切キズがつかないのですが、天井部の強度がしっかりしている場所に棒を設置する必要があるため、設置場所には少々気をつかいます。

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その壁にネジ止めできる?設置場所の壁材の調査方法

壁掛けテレビの金具を壁にネジ止めする場合は、壁の材質を見極め、その材質にあった取り付け方をしなければなりません。
ここからは、3ステップで壁の材質を見極めるための方法を解説していきます。

①見た目をチェックする

まずは壁の見た目でチェックします。
壁を見た目でチェック
コンクリート、木材、塗り壁、タイルなど、明らかに見た目で材質が判断できる場合は、ここでチェック完了です。
クロスが貼られている場合は、その下の材質をチェックする必要があるので、次のステップへと進みます。

②ピンが刺さるかをチェックする

壁の目立たない場所に、プッシュピンを刺してみましょう。
ピンを刺して石膏ボードチェック
サクッと刺さって、針の先端に白い粉が付着する場合は石膏ボードです。また、簡単に刺さっても、白い粉が付着しない場合はベニア板の可能性が高いです。

ピンが全く刺さらず、壁をノックした時に固く詰まったようなノック音が返ってくる場合は、コンクリート壁の可能性が濃厚です。
力を入れて頑張って押し込むとピンが刺さるという場合は、厚みのある合板や硬質石膏ボードの可能性が高いです。

石膏ボードの場合は、ここでチェック完了です。そのほかの結果で、材質を確実に見極めたいという場合は、次のステップへと進みます。

③クロスの下を直接チェックする

材質を直接チェックする方法はいくつかあります。

設置したい壁にコンセント口がある場合は、ブレーカーを落としてコンセント口を外すと、壁材を見ることができます。
コンセント口を外せば直接壁の材質を見れます
石膏ボードの場合は、コンセント口を外した断面をドライバーでなぞると白い粉がつくので判断しやすいです。
また、ユニットバスや天井の点検口を開けてのぞくと、直接壁の材質を見ることができる家もあります。
コンセント口を外せば直接壁の材質を見れます
少々手間がかかりますが、クロスを少しだけめくってみるという方法もあります。
壁の目立たない場所のクロスに、新しいカッターの刃で切り込みを入れます。
少しクロスをめくってみて材質をチェックし、壁紙補修用のノリとローラーを使ってキレイに元に戻しましょう。
コンセント口を外せば直接壁の材質を見れます
コンセント口を外せば直接壁の材質を見れます
ここまでやれば確実に壁の材質を見極めることができます。

壁の材質の調べ方についてもっと知りたい方はこちら

DIYなら工事費無料!壁財別壁掛けテレビの取り付け方

テレビを壁掛けするためには、壁掛け設置のプロに依頼するか、DIYで設置するかどちらかになります。
ここではご自身で壁掛け設置する場合を想定した説明をします。

石膏ボードの壁への取り付け方

石膏ボードにネジ止めする場合は、ネジが抜け落ちないように、石膏ボードの裏にある下地(柱・間柱)にネジを打ち込む必要があります。

そのために、まずは下地の位置を調べましょう。
壁をノックしてみて、ほかより固いところを探すでも良いのですが、下地探しセンサーを使うと確実です。

設置したい位置に下地がない場合は、壁を補強するという方法もあります。
構造用合板などを壁に貼り付けて、ネジ止めでしっかりと固定される面を作ります。
合板は厚い方が安心なので、少なくとも12mm以上、重い大型テレビやアーム式の金具を設置する場合は15mm以上、場合によっては12mmを2枚重ねるという方法もあります。

次に下地の材質を調べます。
木または軽天(LGS)が使われている場合が多く、材質によって金具を止めるネジ・ビスが異なるので、しっかりと見極めましょう。

材質は下地があると思われる位置に磁石をあてて調べることができます。
軽天(LGS)は磁石に反応するため、下地があると思われる場所全体に反応がある場合は軽天(LGS)です。

木は磁石に反応しませんが、石膏ボードを下地に固定しているビスには磁石が反応します。
そのため、下地があると思われる場所の中で、転々と強く磁石が反応する場合は木です。

材質の見極めが完了したら、取り付け位置に目印を付け、金具に付属の説明書に従って設置していきます。

下地が軽天(LGS)の場合、ネジをしっかり締めなければ金具ごとテレビが落下する危険性があるため、DIY初心者の方は専門の業者へ依頼する方がベターです。

石膏ボードの壁への取り付け方(ネジ止め)についてもっと詳しく知りたい方はこちら

TVセッター壁美人を設置する場合の取り付け方

壁材が石膏ボードの場合、ネジ止めのほかに、ホチキスで固定する「TVセッター壁美人」を利用することもできます。

「TVセッター壁美人」の場合は、壁材が石膏ボードであれば好きな場所に設置できるので、下地の調査や壁の補強は必要ありません。

取り付け位置に目印を付け、180°に開くホチキスを使って金具を壁に固定しましょう。

石膏ボードの壁への取り付け方(ホチキス止め)についてもっと詳しく知りたい方はこちら

木材の壁への取り付け方

木材にネジ止めする場合は、壁の厚みが重要。
ネジ止めでしっかりと固定するためには、少なくとも12mm以上の厚みが必要です。
特に、重い大型テレビやアーム式の金具を設置する場合は、さらに厚みがあった方が良いでしょう。

木材であれば、好きな場所に設置することが可能です。石膏ボードにネジ止めするときのように、何本かのネジを壁裏の下地があると思われる場所に打ち込むと、よりしっかり固定されるので安心です。

木材の壁への取り付け方(ホチキス止め)についてもっと詳しく知りたい方はこちら

コンクリートの壁への取り付け方

コンクリートにネジ止めする場合は、基本的に好きな場所に設置可能です。

ただし、コンクリートの壁への設置は、DIYが得意な方でもなかなか難しい作業です。
壁掛け専門業者へ依頼をおすすめします。

コンクリートの壁への取り付け方についてもっと詳しく知りたい方はこちら

その他の壁への取り付け方

上で紹介した以外の、塗り壁、砂壁、土壁、タイルなどの材質の壁は、状況によりDIYでの設置が可能か判断が難しいです。
別途補強工事が必要な場合もあるので、壁掛け専門の業者への依頼をおすすめします。

その他の壁への取り付け方についてもっと詳しく知りたい方はこちら