選び方①:設置方法からテレビ金具を選ぶ
設置方法は大きく分けて「ネジ止め設置する方法(壁にネジ穴が残る方法)」と「それ以外の方法(壁を傷つけない、もしくは跡が目立たない方法)」があります。
まずは、それぞれの設置方法に適したテレビ金具を紹介します。
ネジ止め設置するテレビ金具
壁掛けテレビの一番ベーシックな設置方法です。
そのため、ネジ止めのテレビ金具は種類が豊富にあるのが一番のメリットです。
壁にネジ穴をあけても問題がない方、しっかりとネジ止めできる場所に設置予定の方は、豊富なラインアップを誇るネジ止めのテレビ金具をおすすめします。
ホッチキス止め設置するテレビ金具
壁材が石膏ボードの場合におすすめなのが、壁にホッチキス止めをするタイプのテレビ金具です。
ホッチキスの針を壁に打ち込んで固定するので、画鋲やプッシュピンよりも針を抜いた時の穴が小さく目立ちません。
クロスの柄との相性次第では、取り外し跡が見えないレベルです。
ホッチキス止めのテレビ金具であれば、賃貸住宅にお住いの方や、壁にネジ穴をあけたくないという方にも、壁掛けテレビの設置を検討いただけるのではないでしょうか。
またホッチキス止めをする場合、壁が石膏ボードであれば壁裏の状況に関わらずどこにでも壁掛けテレビを設置できます。
ネジ止めに比べてとても簡単に設置ができるので、DIY初心者の方には特におすすめのテレビ金具です。
テレビスタンド
テレビスタンドは壁掛けテレビ金具ではなく、テレビを限りなく壁に寄せて設置することができる”壁寄せテレビ台”です。
テレビを置くのではなく、掛けるタイプのテレビ台で、手軽に壁掛け”風”を演出でき、壁掛けテレビのメリットも最大限実現することができます。
壁にネジ穴をあけたくない場合はもちろん、設置したい場所に窓があってテレビを壁掛けにできない場合等にもぴったりです。
つっぱりポールタイプの金具
こちらも、テレビを壁に掛けるわけではないため、厳密に言うと壁掛け”風”テレビ金具です。
天井と床の間にポールをつっぱらせて、そのポールにテレビを固定するので、もちろん壁には一切キズがつきません。
また、つっぱりポールは軽量で、金具以外に必要なのはドライバー1本のみなので、女性1人でも簡単に設置できます。
ただし、天井部の強度がしっかりしている場所にポールを設置する必要があるため、設置場所には少しだけ気を遣う必要があります。
設置したい金具のタイプが決まったら…
テレビ壁掛けショップ本店では、「テレビ金具対応早見表」を用意しています。
壁掛けテレビの設置に使いたい金具のタイプと、金具のサイズ(テレビに対応したサイズ)を選び、「対応早見表を表示」をクリックすると、一覧表が表示されます。
どのテレビとどの金具が対応しているのかを確認できます。
また、壁掛けしたいテレビがお決まりでしたら、「テレビ適合チェック」もお試しください。
テレビの型番を選択するだけで適合する金具を一覧表示するので、より簡単に適合チェックをすることができます。
選び方②:特徴や機能からテレビ金具を選ぶ
次に、テレビ金具を選ぶ場合に、どのような金具の種類があるのかを紹介します。
機能や特徴で大きく分けるとテレビ金具は「スリムタイプ」「チルトタイプ」「アームタイプ」の3種類となります。
スリムタイプの金具
余計な機能を省き、「とにかく薄く!」に特化したのがスリムタイプの金具です。
壁にピタッと吸い付くように美しく設置することができるので、壁との一体感やインテリアとしての仕上がりの美しさにこだわる方には、こちらのスリムタイプがおすすめです。
デメリットがあるとすれば、角度固定式なので設置後に調整ができないことでしょうか。
また薄いが故に、テレビ背面と壁との間が狭すぎて、配線など取り回しにくい場合があります。
スリムタイプの場合は、配線の取り回しまで考えて計画する必要があります。
チルトタイプの金具
上下の角度調節機能がついているのがチルトタイプの金具です。
テレビを壁の高い位置に設置する場合には、画面を下へ向けるチルト機能のあるテレビ金具を選ぶとよいでしょう。
ソファから見る時は画面を正面に、床から見る時は画面を下にといった具合に、見る高さに応じて画面の向きを変えたり、画面への映り込みが気になる時にもさっと快適に見える角度へ変えることができるのでとても便利です。
角度調節機能があるからといって、テレビが壁から大きく出っ張るというわけではないので、見た目の薄さもしっかりキープできます。
特にこだわりがなく「テレビを壁掛けできればOK!」という方は、こちらのチルトタイプの金具を選んでおけば間違いありません。
アームタイプの金具
壁掛けテレビ設置後もある程度自由にテレビの配置を調整できるのがアームタイプの金具です。
上下左右の角度や視聴距離の調整ができるのはもちろん、アームの可動範囲内であれば、あらゆる方向、高さからテレビを快適に視聴できるので、複数の場所からテレビを観たいという方にはアームタイプがおすすめです。
間取りによっては、リビングとダイニングでテレビを兼用するということもできます。
また、アームをたためば、テレビを壁にぴったり沿わせることも可能です。
テレビを簡単に引き出すことができるので、配線の差し替えや掃除も楽々です。
使い勝手がよいため、今では多くの方がこちらのアームタイプを選ばれています。
アームタイプの金具を選ぶ際の注意点として、他の2つのタイプ(スリムタイプ・チルトタイプ)の場合は、テレビの裏側に金具が隠れるため、金具のデザインは気にする必要がありません。
しかしアームタイプの場合は、アームを伸ばした時に金具が見えますので、お部屋の雰囲気にあったデザインや質感のものを選ぶとより満足度が高まります。