はじめに
これから新築で家を建てる方から、すでに持っているテレビを壁掛けにしたい方まで、みんなが持つ疑問だと思います。
こんな疑問を解決するため、壁掛けテレビの専門業者「スタープラチナ」社に徹底的に聞いてきたのでまとめて紹介します。(壁掛けテレビにするのが意外に簡単でびっくりしました)
壁掛けテレビとは
壁掛けテレビのデメリットの前に、壁掛けテレビとはそもそも何なのかについて簡単に紹介します。
このように壁にテレビを「掛ける」のが壁掛けテレビです。
壁掛けテレビのメリットは、以下の通りです。
・部屋がすっきり、オシャレになる
・部屋のスペースを最大限に活用できる
・地震に強く、子どもの手も届かないので安心、安全
壁掛けテレビにするためには、専用の壁掛け金具や壁への取付作業が必要です。
新築やリフォームなら、あらかじめ計画しておくことで簡単にできますし、すでに持っているテレビの壁掛けも条件が合えば問題なくできるのがうれしいところです。
※壁掛け金具とは、テレビを壁掛けするのに必要な部材のことです。
ただし、壁掛けのデメリットを心配される方が多いのも事実です。
実は私もその一人だったのですが、今回調べた結果「エアコンも壁掛け」だということに気づきました!
(エアコンはなんの疑問も持たずに壁掛けするのに、テレビだとなぜか心配になってしまうんですよね・・・)
でも安心してください。
この記事を読めば、どんなデメリットや問題にも対応できる対処法が見つかります!
壁掛けテレビ 5つのデメリットとその対処法
壁掛けテレビにできれば、部屋はすっきりするし使えるスペースも広がる一方で、壁に穴をあける必要性などのデメリットもあります。
ここではどのようなデメリットがあるか、そしてその対処法についてすべてを紹介します。
壁に穴をあける必要はあるのか、あけても大丈夫なのか
「壁掛けテレビって、壁に穴あけなきゃいけないのかな?うちは大丈夫かな?」こんなふうに思う方。
結論から言うと「壁に穴をあけずに済むこともある」ということです。
壁に穴をあける必要があるかどうかは「壁の材質」で決まりますが、穴をあけなくても済む壁掛け金具もあるのです。
壁掛けテレビを検討するときは、以下の順で考えるのがいいでしょう。
・どこに壁掛けするか?
・壁の材質は何か?
壁掛けの用途や壁の材質を考慮して、
・どのような壁掛け金具を使うか?
・壁に穴をあける必要があるかどうか?
・あけたくない場合はどうすればいいのか?
その対処法を解説していきます。
もし自分で設置するのが難しいと感じたら、
プロの設置業者に工事を依頼することもできます。
壁に穴をあけるかどうかの決め手「壁の材質」
住宅の壁の材質は、大きく以下の3種類であることが多いです。
・石膏ボード
・コンクリート
・木材
※タイル張りや塗り壁など他の材質の場合もあるので、賃貸にお住まいの方は建物の管理者などに確認を取るのがいいと思います。
壁の材質が石膏ボードの場合
石膏ボードは「ビス止め」に対する耐久性が弱く壁掛け金具を固定するのが難しい材質です。
このように石膏ボードに「ビス止め」しても、力をかけるとズボッと抜けてしまいます。
だから、以下の2通りの方法で壁掛けすることになります。
・「ホチキス止め」という種類の壁掛け金具を使って壁掛け
・家の柱(木材)の位置を探し、そこに「ビス止め」して壁掛け
まず、「ホチキス止め」です。
写真のように、壁にホチキス針を打ち込んで壁掛け金具を固定します。
石膏ボードは、壁にピン状のものを差し込んだところに白い粉がつくかどうかで簡単に見分けることができます。
「ホチキス止め」なら市販のホチキスを使うだけですし、金具を取り外した時に壁にホチキスの跡が残りにくいのでだれでも簡単に、そして気軽に取り付けできます。
※クロスの模様(サンプル1、サンプル2、サンプル3)によってはほぼ見えないレベルの跡しか残りません。あなたはホチキス跡を見つけることができますか?
だから、個人的には「ホチキス止め」が絶対おすすめです。
「ビス止め」する場合は、石膏ボードだと強度が足りないので、柱を探しそこに「ビス止め」することになります。
※壁裏の柱をセンサーなどで探します。
※見つけた柱に対して「ビス止め」します。これでしっかりビスが効いて安全な壁掛けになります。
壁の材質がコンクリートの場合
コンクリートは、壁に穴をあけなければ壁掛けできません。
コンクリートに壁掛けする際は、専門の業者に工事してもらうようにしましょう。
メジャーな家電量販店なら契約している設置業者がありますし、「スタープラチナ」社でも契約している壁掛け業者があります。
DIYがかなり得意な方であれば、個人でもできないことはありませんが、テレビと金具の重量を踏まえて穴の径の大きさ、穴の角度、ネジの長さなどを考えて工事しなければならないので業者にお願いした方がいいと思います。
壁の材質が木材の場合
壁の材質が木材の場合というのは、以下のように2通りあります。
・あらかじめ木の板で補強された壁
・ベニヤ板のような木材の薄い壁
前者の場合は壁にねじ止めで壁掛けできますが、後者は強度が足りないので、石膏ボードと同じように壁裏にある柱を探してねじ止めすることになります。
壁の材質が木材の時は、ホチキスが打ち込めないので「ホチキス止め」は難しいでしょう。
壁への負担や経年変化にはどう対処するか
壁への負担や経年変化は、基本的に考える必要はありません。
壁掛け業者は、壁の強度を考慮して工事するので、壁への負担が問題になることはありません。
また、経年変化ですが、壁掛けはエアコンの取り付けと同じようなものと思っていただいて大丈夫です。エアコンが取り付けて数年で落ちてくることがないのと同じで、きちんと施工されていれば壁掛けテレビが落下してくることは考えづらいのです。
テレビの配線が見えてしまう
「テレビの配線どうしよう問題」は、実は壁掛けテレビにおいて永遠のテーマと言ってもいいほどにやっかいな問題です。
すっきりとしておしゃれな壁掛けテレビも、配線をうまく隠さないと逆にダサくなってしまいます。
配線をうまく隠すためには、以下のような対処法があります。
・壁掛けする箇所にコンセントをつける
・壁の内側を通してコードをコンセントまで持っていく
・モールで目立たないようにする
・コードを壁の外に沿わせて目立たないように這わせる
以下、それぞれを詳しく紹介していきます。
壁掛けする箇所にコンセントをつける
壁掛けテレビとコンセントの位置が離れていると、そこまで電源コードを伸ばさなくてはなりません。
せっかくスマートな壁掛けテレビにしても、離れたコンセントまでコードが伸びていたらかっこよくありませんよね。
コードが見えないよう壁掛けテレビの設置場所(テレビの後ろの壁部分)にコンセントをつけてもらいましょう。
費用は工事の要領などによって変わるので、お近くの電気工事業者に確認しましょう。
新築時やリフォーム時にあらかじめ計画できる場合はこの方法がベストです。
壁の裏側を通してコードをコンセントまで持っていく
壁掛けする箇所の壁に穴をあけ、そこから壁の内側にコードを通して配線を隠す方法です。
モールを使わず、壁の内側を通すのでコードが完全に隠れるのがいいところです。
ただし、コンセント側であけた穴とコンセントの位置がどうしても離れてしまう場合などでは、結局一定の長さをモールで隠すというような処置も必要になります。
これは、基本的に【壁掛けする箇所にコンセントをつける】が厳しい場合の施行です。
プロの壁掛け設置業者であれば、テレビの壁掛け工事と同時に対応できます。
モールで目立たないようにする
設置する壁がコンクリートなど壁裏にコードを通せない場合、モールで隠してスマートにしましょう。
意外に目立ちませんし、コンセントを増設するよりも安く済むことが多いのもうれしいところです。
これなら業者に頼まなくてもDIYで挑戦できますね!
コードを壁の外に沿わせて目立たないように這わせる
これは、各対処法の中で最も安く済む方法です。
コードフックなどを壁に貼り付け配線をまとめます。
この際、壁と同色のコードを用意するとよりいいでしょう。
スマートさと安さを比べ、用途に合った方法を選びましょう。
ブルーレイ、DVDプレーヤーなどの収納場所がない
収納スペース付きのテレビ台を利用してきたという方は多いのではないでしょうか。
壁掛けテレビにすると収納場所に困るというのは、配線問題と同じくらい厄介な問題です。
対処法としては、
・壁掛けシェルフを使用する
・別途収納スペースを作る
ということになります。
以下、それぞれを詳しく紹介していきます。
壁掛けシェルフを使用する
テレビと一緒にシェルフも壁掛けしてしまえば、これまでテレビが置かれていたスペースを有効活用できますね。
ただ、配線については壁掛けテレビと同様に考えなくてはなりません。
対処法も基本的には同じで、壁の中を通すかモールで隠すなどが必要になります。
別途収納スペースを作る
壁掛けテレビの下にテレビ台を置く方法もあります。
テレビは壁掛けされているので、テレビの大きさにとらわれず必要最低限なサイズにとどめることができます。
また、今までテレビが置かれていた台の上をそのまま使うことができるので、これだけでもかなりの省スペースになります。
さらに、配線もテレビ台によって大部分を隠すことができます。
一度設置したらテレビの位置を替えられない
「ビス止め」の壁掛けテレビは、一度設置したらテレビの位置は替えられないと思ってください。
取付金具を外して別の場所に設置し直すとなると、壁にあけた穴がどうしても目立ちますし、修繕なども必要になるかもしれません。
※ただし、ビス止めする前に一工夫しておけば穴をキレイに補修することもできます。
だから、「ビス止め」の壁掛けテレビを設置する場合は、どの部屋をだれがどう使うのかを長い目で見て計画するのがいいでしょう。(テレビの位置を変えるような模様替えも難しくなります)
ただし、「アーム式の壁掛け金具」を使えば、テレビの角度や向きを変えることはできるので、用途によって適切に選びましょう。
※「ホチキス止め」なら、壁の傷が目立たないので、壁掛けテレビの位置変更は比較的簡単にできます。
【Q&A】テレビを壁掛けにするときに気になること
いざ壁にテレビを取り付けるとなると、気になることがいろいろ出てくるものです。
ここでは、そのすべてを「スタープラチナ」社に聞いてきたのでQ&A形式で紹介します。
テレビを壁掛けした後に、テレビを買い替えても大丈夫?
重量が大きく変ると、状況によっては壁の強度や壁掛け金具を再検討する必要が出てくるかもしれません。
買い替えるテレビが決まったら、テレビの購入前に「適合チェック」をしましょう。
お手持ちのテレビ金具に適合するテレビであれば、壁掛け金具をそのまま使えるので、再工事など必要なく付け替えできます。
地震が来ても大丈夫?
結論から言うと、壁掛けはテレビの耐震対策として有効です。
テレビ台などの上にテレビを置いて使われているご家庭が多いと思いますが、壁掛けテレビはそれよりも揺れに強いんです。
「スタープラチナ」社では独自で耐震性を確認する試験を行っています。
震度7を再現しており、置いてあるテレビなら間違いなく倒れてしまうような揺れにも「スタープラチナ」社のテレビ金具は耐えられることを実証しています。
ご安心ください。
壁掛けテレビは、地震にとても強いです。
テレビの端子はどんな形でも大丈夫?
よくあるテレビ端子のパターンとしては
・テレビ背面から差し込むタイプ
・テレビ側面から差し込むタイプ
です。
気を付けなくてはならないのが「テレビ背面から差し込むタイプ」です。
この場合、まっすぐコードを差し込んでしまうと、コードがでっぱってしまって壁や壁掛け金具にぶつかってしまう事があります。
この場合、L字に折れ曲がるタイプのコードを使うと壁にぶつかる可能性が低くなります。
端子部が凹んでいるテレビであれば、でっぱりがより少なくなり、壁にぶつかる可能性がさらに低くなります。
「テレビ側面から差し込むタイプ」であれば、壁にぶつかることはないので、壁掛けにもっとも適した端子と言えます。
ただし、コード類が壁にぶつかる心配をしなくてはいけないのは「スリムタイプ金具」を使う場合に限ります。
画面を手前に引き出して使う「アームタイプ金具」
ある程度厚みのある「チルトタイプ金具」
であれば、あまり端子を気にする必要はありません。
「壁にぴったりと張り付いたような壁掛けテレビにしたい」方は、側面挿しのテレビを選ぶとよいでしょう。
また、テレビ金具の中にはスペーサーという部材が入っています。
どうしても配線がぶつかってしまう時に使うと回避できる場合があるので、より安心です。
テレビを壁掛けにする費用はどのくらいかかるの?
まず、テレビの壁掛けを
・自分でやる(DIY)
・業者にたのむ
かで大きく費用が変わってきます。
自分でやる場合、かかる費用は「テレビ壁掛け金具代」くらいです。
※あると便利な工具など準備する必要があります
安いもので3,000円~というところでしょうか。
DIYの場合、やはり「ホチキス止め」がおすすめです。
これでも15,000円~で壁掛けできます。
業者に頼む場合、「テレビ壁掛け金具代」+「壁掛け工事費用」がかかります。
テレビの大きさ、壁掛け金具の種類、壁の材質などによって費用の幅が広く、安くて3万円から高いと8万円以上まであります。
工事のオプションによっては、さらに高額にもなり得るので、まずは見積もりをしてもらうのがいいでしょう。
費用はかかってしまいますが、やはりプロによる設置という安心感と仕上がりのよさには代えがたいものがありますので、よく考えていただければと思います。
見積もりは無料でしてもらえるので、「壁掛けテレビが気になる」という方は、無料の見積もりの問い合わせページから問い合わせてみてください。
壁掛け金具は正規品じゃないとダメ?
各テレビのメーカーが指定している壁掛け金具はありますが、必ずしもそれでなければならない決まりはありませんし、純正品でなくても信頼性のある商品はたくさんあります。
「純正品でなければ安心できない」という方はそちらを使うのがいいと思いますが、そうではない汎用金具ならではのメリットもあります。
・純正品よりも安い
・欠品などがなく、注文してからすぐ届く
・機能、耐震性など十分に信頼性がある
特に、「スタープラチナ」社のテレビ金具であれば、創業8年で累計38万台を超えるテレビ金具の販売実績に加え、特許技術を用いたオリジナル性の高い商品を開発するなど十分な実績と信頼性がありますし、すでに紹介したように耐震性にも問題ありません。
壁掛けするときに考えておいた方がいいこと
ここでは、テレビの壁掛けで失敗しないために考えておいた方がいいことを紹介します。
テレビの中心を床から1mの位置にする
テレビの位置は、テレビの中心が床から1mの位置になるのを基準に調整しましょう。
テレビの位置は固定されていますが、部屋の中での人の位置や姿勢は変わります。立っている人、ソファに座っている人、寝そべっている人など。
このような中でどの位置、どんな姿勢でも「ある程度見えるテレビの位置」は、「テレビの中心が床から1mの位置」なのです。
この1mを基準にして、大型テレビの場合は高めに、小型テレビの場合は低めに調整するのがいいでしょう。
詳しくは設置場所の決め方をご覧ください。
長い目で見た部屋の使い方を検討する
【一度設置したらテレビの位置を替えられない】でも紹介した通り、壁掛けテレビは位置の変更が簡単にはできません。
一方で、結婚、子どもの成長、家具の買い替えなどのライフイベントに合わせて部屋の使い方などは変わるものです。
だから、長い目で見た部屋の使い方についてよく検討した方がいいでしょう。長く住む家なら、10年単位で考えるのがいいと思います。
時間と費用をかけた壁掛けテレビを数年で取り外す、というのは避けたいですもんね。
まとめ
この記事では、壁掛けテレビのデメリットや壁掛けにするときに気になること、そしてその対処法までのすべてを紹介しました。
対処が難しいのは、配線と周辺機器の収納になりますが、これもテレビ裏へのコンセントの増設やモールで隠すなど複数の対処法があります。
また、気になる方の多い耐震性も紹介した通り問題ありません。
だから、だれでも安心して壁掛けテレビにできるのです。
この記事を読んで「壁掛けテレビ、よさそうだな!」と思っていただいた方はもちろん、「どうしても心配だ」という方も無料で見積もりが受けられるサービスがあります。
テレビ金具を直接購入できるページもあるので気になった方はぜひご利用くださいね!
壁掛けテレビかぁ。
部屋がすっきりするからテレビは壁掛けにしたいんだけど、デメリットって何かあるのかな。うちの家でできるのかな?